竹橋で東西線を降りて、神保町へ向かって歩いていた。竹橋と神保町はそれほど離れていない。途中には一ツ橋という地名があったりして、ちょっとだけ歴史を感じる。一ツ橋は御三卿のひとつである一橋徳川家が屋敷を構えていたところだ。
歩いていくと、ほどなくして立派なエントランスの前にやって来た。KKRホテル東京のエントランスだ。KKRなんて聞くとちょっと宗教じみていて怪しい団体のような気がするけれど、国家公務員共済組合連合会のこと。国家公務員のKと共済組合会のKと連合会のRをくっつけた名前なのだ。なんとも格好悪い。日本放送協会がNHK、大学翻訳センターがDHCになっているのと同じ発想だ。
ちょうど煙草を吸いたいと思っていた僕は、ホテルの中なら喫煙所があるに違いないと思い、中へ入っていく。エントランスホールはご多分に漏れず禁煙だ。宿泊客のような顔をして喫煙所の場所を探す。しばらくすると、喫煙所の場所を示す看板があった。どうやら目指している場所はホテルの裏手にあるようだ。
喫煙所はずらっと柱が並ぶ通路の脇に申し訳程度に設けられていた。近づいていくと、先客の姿が見える。先客の男は柱の間に立って煙草を吹かしていた。
2019年10月 町角 東京 | |
人影 通路 柱 竹橋 |
No
11221
撮影年月
2019年4月
投稿日
2019年10月04日
更新日
2023年10月23日
撮影場所
竹橋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III