ルンギを穿いた漕手が自分の小舟の縁に腰を下ろしていた。水に差した棹はしなり、男は波止場の向こうの方を眺めていた。視線の先は賑わっている。
大きなブリゴンガ川を渡ろうとする人びとが大挙してやって来ているののとは対照的に、男の小舟には客が来ないのだった。完全に閑古鳥が鳴いている。男は向こうで働く人たちがとても羨ましそうだった。でも、男はなぜ客待ちをする場所を変えないのだろう。ひょっとしたら、漕手の間にも縄張り争いがあって、男は向こうには入っていけないのかもしれない。
2014年1月 バングラデシュ 町角 | |
ボート ダッカ 嫉妬 オール 漕ぎ手 |
No
8238
撮影年月
2009年9月
投稿日
2014年01月15日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ダッカ / バングラデシュ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM