波打ち際では男の子たちが無邪気に遊んでいた。その姿は、14年前に見た光景とまったく変わっていない。彼らの笑い声が響く浜辺には、相変わらずゴミが散乱し、地元住民がここをトイレ代わりに使っている様子もうかがえる。足元に注意しながら歩かないと、踏んではいけないものを踏んでしまいそうだった。
時間は流れ、都市は発展を続けているはずなのに、公衆衛生に必要なインフラはここではいまだに整備されていないのだろう。清潔なビーチとは程遠いこの場所で、少年たちは裸足のまま水際を駆け回り、汚れた海に飛び込んで遊んでいる。その光景もまた、14年前と変わらない。僕には到底足を踏み入れる気になれないその海が、彼らにとっては楽園のような場所なのかもしれない。
2025年2月 インド 人びと | |
男の子 波打ち際 ムンバイ |
No
12795
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月09日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF