新宿駅西口の駅前はいつも通り混雑していた。大勢の歩行者が歩道を蠢いている。そのため、何かを一般の人に伝えたいと思うときにはこの場所で演説をすればいいと考える人は多いようだ。ここで演説している人を見かけることは多い。ある時は宗教について話す人がいて、またある時には政治について語る人がいる。
この時もスーツを着た男性が歩道の端に立って何かを演説していた。小さな演題の上に立った男性はマイクを手にして力強く話している。男性の発した言葉はスピーカーを通して、歩道に響き渡っている。でも、幸か不幸か興味の無かった僕は男性が何について熱く語っていたのかは全く覚えていない。
でも、演説に関心がないのは何も僕ひとりではなかい。というよりも、歩道を歩いている人のほとんどは興味を持っていなかった。熱心に聞き入っているのは演説をしている人の関係者ぐらいなものだろう。写真のお母さんもベビーカーを押す手を停めて立ち止まっていたものの、演説している人には背を向けてスマホの画面に見入っていた。
2019年10月 人びと 東京 | |
ベビーカー 携帯電話 お母さん 新宿 |
No
11224
撮影年月
2019年4月
投稿日
2019年10月06日
更新日
2020年07月19日
撮影場所
新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III