ウブドの町外れを歩いていると、お土産物屋の前にやって来た。店頭には絵画が並べられている。有名人の肖像画ばかりだ。アンディ・ウォーホルを思い起こさせるような作品だった。
中にはバラク・オバマ元アメリカ大統領の顔とその横に希望と書かれたものも売られていた。オバマは1967年から1971年までインドネシアに住んでいたのだという。インドネシアの人も親しみを感じているのかもしれない。
その横にはアメリカと犬猿の仲であるキューバの英雄、チェ・ゲバラの顔も見えた。インドネシアの片田舎にある土産物屋で、資本主義国のリーダーと共産主義革命のリーダーが仲良く並んでいるのだった。
昔インドネシアで密かに行われた100万人規模の大虐殺を扱った映画「アクト・オブ・キリング」を見る限りでは、インドネシアでは共産主義は絶対的な悪であるという価値観が今でもあるようだけれど、首都から遠く離れたここではそのようなイメージはあまりないのかもしれない。
2012年11月 インドネシア 静物 | |
絵 お土産物 ウブド |
No
6996
撮影年月
2009年6月
投稿日
2012年11月17日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
バリ島 / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM