御茶ノ水駅の周辺には大学などの教育機関が多い。その発端になったのは駅のすぐ近くにある湯島聖堂だ。湯島聖堂は江戸中期に林羅山が開いた儒学の塾のこと。もともとは私塾だったのが、後に幕府直轄の学問所「昌平坂学問所」になり、明治時代になると筑波大学とお茶ノ水女子大学の前身である東京師範学校と東京女子師範学校がここに建てられたのだそうだ。そのような中、もともと武家屋敷が多く広い空地がたくさんあった御茶ノ水界隈に他にも多くの学校も建てられることになったのだ。
御茶ノ水駅近くにある学校のひとつに明治大学がある。明治大学が数寄屋橋からこの地に移転したのは1886年。明治大学の広い敷地もかつては大きな大名屋敷だったところなのかと思って古地図で見たところ、そうではなかった。武家屋敷には違いないのだろうが、大きな屋敷は見当たらない。小さな屋敷が並んでいる区画だった。
大学の敷地にある階段の脇に立っていた。ここにはかつて武家屋敷だった名残は何もなく、目の前には階段が伸びているだけだった。週末だったので学生の姿もほとんどない。寂し気な階段をぼんやり眺めていると、女の子が現れて手すりに沿って楽しそうに走り抜けていった。
2021年6月 町角 東京 | |
女の子 御茶ノ水 階段 |
No
11941
撮影年月
2020年10月
投稿日
2021年06月18日
更新日
2023年08月22日
撮影場所
御茶ノ水 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF