少子高齢化で人口は減少傾向なのにタワーマンションなどの超高層マンションはまだまだ増える気配なのが不思議だ。不動産経済研究所が出したレポートによると、2022年に完成予定の超高層マンションは52棟、2023年に完成予定なのは57棟、2024年は29棟、2025年以降は95棟と、まだ日本全国に233棟もの超高層マンションが建つ予定なのだ。
日本の人口が爆発的に増加していて、人の住む土地が少なくて足りないために平面に広がっていた人口を縦に積み直すというのならなんとなく理解できるものの、今の日本は少子化対策を担う特命担当大臣が置かれるくらい少子化が進んでいる国だ。大量の移民の受け入れなどを実施しなければ、人口は自然に減っていくと予想されているのになぜ超高層マンションが次々に建設予定なのだろう。
超高層マンションの需要が高く人気があるのは、都心へアクセスがいいからだとか、投資物件として価値があるからだとか、様々な人が色々な考察をしているけれど、実際には呆れてしまうような下らない理由ではないかと個人的には睨んでいる。その理由とは人は高いところが好きだというものだ。
およそ700万年前、チンパンジーやボノボと人が分かれる前の共通祖先はアフリカの熱帯雨林で樹上生活をしていたという。木の上のほうが周囲を見渡せて安全だからだ。その時代の記憶が人類にローンを組んででもタワーマンションを買いに走らせる源になっているのではなかろうか、というのが僕が干し芋をムシャムシャ食べながら辿り着いた見立てだ。
2022年2月 建築 東京 | |
南池袋 高層ビル |
No
12167
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年02月05日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
南池袋 / 東京
ジャンル
建築写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35