歩道の脇に地下街への入り口が大きな口を開けていた。テラスの上からそこを行き来する人びとをぼんやりと眺めていたのだけれど、いかんせんあまり人が通らない。
あまりにも人が通らないので、ひょっとしたらここは単なる地下街への入り口ではなく、異世界への入り口ではなかろうかと思ってしまうくらいだった。しばらく眺めていると、ひとりの女性が現れて、地上へと向かい始めた。この女性は異次元から無事に生還することが出来た数少ない人のひとりに違いない。
2016年6月 町角 東京 | |
歩行者 階段 八重洲 |
No
9778
撮影年月
2016年3月
投稿日
2016年06月16日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
八重洲 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL