東ムルデカ広場通りを歩いていた。ジャカルタにあるムルデカ広場とガンビール駅の東側を走る大きな通りだ。ムルデカ広場側は、道路に沿って線路が伸びていて、ビルも住居も建っておらず、フェンスが伸びているだけだった。
イスティクラル・モスクのある方へ進んでいくとバス停があって、道路脇に大きなバス停が設けられていた。歩道はそのバス停の裏側に続いていた。地元の人が数人寛いでいた。ここは日陰になっていて、ちょっと腰掛けるところもあって休むのに好都合なのだろう。どこの国でも道端にできた木陰で休んだりくつろいでいたりする人は多い。写真の男も日陰の中に佇んでいたのだった。
カメラを見つけると、男は目に力を入れながら人差し指をピンと伸ばしてくれた。羽織っている緑色のジャンパーには丸いロゴが描かれていた。男はGojekのドライバーのようだ。オーダーが入るまでの間、大通り沿いの日陰で休んでいるのかとも思ったけれど、そうでもない。男の目の前には、ジュースのペットボトルやスナックの袋がいくつも置かれていて、これらは男の売り物のように見える。Gojekのドライバーをしながら、道端でお菓子類を売る仕事も同時にしているのだろう。貧乏暇なしなのは、どこの国でも一緒なのだ。
Gojek(ゴジェック)はジャカルタに本社を置く、インドネシアのベンチャー企業。ライドシェア(相乗り)と物流に注力し、「総合サービス業」のような業態に発達している。2010年10月にNadiemMakarim(インドネシア語版)(1984年-)によって設立される。きっかけたはOJEK(オジェック)と呼ばれるバイクタクシーの運転手との会話から「勤務時間の7割は客待ち」ということを知ったことで、その待ち時間の有効利用するアイデアとして配車サービスを思いついた。設立時の登録ライダーは20人であった。2015年1月にAndroid、およびiOS向けのアプリケーシ...
No
11602
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年07月13日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF