自転車タクシーの運転手が道端で客待ちをしていた

歩いているうちに住宅街の端にやって来ていた。ここから先にはお店がポツポツと建っていて、ヤンゴン中央駅へ続いている。道端にサイカーと呼ばれる自転車タクシーが駐められていて、タクシー乗り場のようになっていた。地元の人たちはここまで歩いてきて、ここからサイカーに乗って町中へ向かうのだ。ヤンゴン市内には自動車のタクシーも走っているけれど、地元の人にとっては一般的ではない。ここで生活している人たちはエコな自転車タクシーを好むのだ。まあ好みというより値段が問題なのだろうけれど。

サイカーのサドルに運転手たちが腰掛けていた。静かに客が来るのを待っている。通行人が目の前に現れても声をかけての客引きはしない。ここでは大声を上げて客引きをする行為は、はしたないものと思われているのかもしれない。僕がカメラを構えても、数人がこちらを見ただけで、声をかけてくることはなかった。ただ一番奥に立っていた女性もつられるようにこちらを見ていたのが気になった。

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