ジャカルタにあるグロドック地区の路地を歩いているうちに、住宅街へ入り込んだようだった。路地の幅は相変わらず狭いけれど、両脇には住居と思われる低層の建物が並んでいた。それでも屋台が出ているところを見ると、この路地は地元の人が大勢通り抜ける道なのだろう。
路地の端に置かれた屋台の上にはいくつものガラスコップが置かれていて、その奥には大きなバケツのような容器が見える。何を売っているのかと眺めていると、ちょうど女性がやって来て屋台の男に注文を出した。
屋台の男は容器の蓋を開けて、おたまを中に入れた。そうして、取り出したのは、緑色のゼリー状の物体だった。あまり日本では見かけない代物だ。どうやら、これはインドネシアでチンチャオと呼ばれる薬草から作ったゼリーの模様。チンチャオは日本語では仙草と書くシソ科の植物で、台北でも時折売られているのを見かける仙草ゼリーの仙草と同じだ。仙草は台湾だけでなく、インドネシアでも疲労回復に効く効能があるとして一般的に飲まれているものなのだ。
2020年6月 町角 インドネシア | |
路地 コップ 食べ物の屋台 ジャカルタ 露天商 |
No
11553
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年06月04日
更新日
2023年09月04日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF