カオサン通りの入り口には沢山のトゥクトゥクが駐められていた。みな客待ちをしている。トゥクトゥクはタイのシンボルのような気がする。沢山のトゥクトゥクを見かけると、タイにやって来たと実感する。このような三輪タクシーは他のアジア諸国でも走っているけれど、青を基調にしたトゥクトゥクには何故だかタイらしさを感じてしまう。
雨が降っていた。僕は沢山止まっているトゥクトゥクの1台にカメラを向けていた。すると、すぐ脇にモーターサイと呼ばれるバイクタクシーが停まったのだった。こちらはこちらで、バンコクでは一般的な交通機関だ。乗客はバイクから降りると、運転手にヘルメットを返していた。
バンコクにあるカオサン通りと言えば、東南アジア随一の安宿街だ。最近では安宿街というよりも単なる繁華街といった風情になってきているとはいえ、ここを訪れる外国人旅行者は多い。日本人はもとより、他の国の旅行者にも有名な場所だ。
でも、その名の由来を知っている人は少ないのではないであろうか。タイ語に通じている人には当たり前のことかもしれないが、カオサンとはタイ語で精米を意味するようだ。「タイ謎解き散歩」によれば、この通りは「トゥローク・カーオサーン」、つまり「精米小路」という意味だ。当初は近くを流れる運河沿いにあった米倉から米を運んできて売るお店が並んでいてその名が付いたらしい。そのうちに木炭や乾物など他のものを売る店が増えてきて、時代とともに現在のような形になったのだ。今となっては精米店は一軒ものこっていないような気がするけれど、名前は以前のものをそのまま踏襲しているのだろう。
No
10366
撮影年月
2017年9月
投稿日
2017年11月30日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。