なぜ足漕ぎボートには白鳥の形を模したものが多いのだろう。白鳥以外であっても問題ないと思うのだけれど、日本で足漕ぎボートといえば白鳥を模したものが一大勢力を成しているのは不思議だ。もともとは子どもも親しめるデザインとして白鳥が採用されたらしいのだけれど、子どもが好きなのは白鳥ばかりではないだろう。ピカチュウやアンパンマンの方が白鳥よりも人気があるに違いない。もっともそういうキャラクターものは著作権が絡んで実現が難しいのかもしれないし、優雅に水面を移動しつつも乗っている人はペダルを必死で漕がねばならないところが本物の白鳥に似ていると思ったのかもしれない。とはいえ多様性が声高に叫ばれる昨今、オオタカとかハヤブサとか他の鳥を模した足漕ぎボートがあってもいいと思う。
井の頭公園の真ん中でなみなみと水を湛えている井の頭池でも、やはりスワンボートの勢力を確認できた。池の畔を歩いていると何隻ものスワンボートがプカプカと浮かんでいるのが見えるのだ。無表情で浮かぶスワンボートが池の一画で群れをなしているのを見ると、コンビニの前で不必要にたむろしている不良のようにも見えてちょっと近寄りたくない雰囲気だった。
2022年7月 町角 東京 | |
ボート 三鷹 公園 池 白鳥 |
No
12323
撮影年月
2022年5月
投稿日
2022年07月11日
更新日
2023年08月11日
撮影場所
井の頭公園 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35