不忍池の周りをとぼとぼと歩いていると、フェンスに寄りかかりながら池を眺めている男がいた。この辺りは人間にはもちろんのこと、動物たちにとっても憩いの場所になっているようで、男の視線の先では鴨たちが遊んでいる。それを男はずっと飽きることもなく眺めていたようだ。
ひょっとしたら、男は水上で自由気ままに遊びまわっている鴨のことが羨ましいのかも知れない。何故そのように思ったかというと、僕がそう思っていたからだ。鴨は僕と違って自由に見える。本当のところは鴨は鴨で気苦労が多いのかもしれないけれど。
2005年3月 人びと 東京 | |
塀 池 影 シルエット 上野 |
No
44
撮影年月
2005年3月
投稿日
2005年03月27日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
上野 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V