広い道路の端っこに自転車が停まっていた。後ろには荷台が付いているやつだ。その荷台に帽子を被った男がどかっと腰を下ろしていて、何をする訳でもなく往来を眺めている。そして、時折車両が男の前を通り過ぎていっている。男の視線の先には大きな看板がかかっているのが見えた。
ここは表向きは今でも社会主義国家だけれど、資本主義は静かに根を下ろしつつあるのだ。ベトナムの人だって同じ人間だから、いい生活をしたいとか豊かになりたいとかの欲望が持っているに違いない。資本主義は社会主義では埋めきれなかったそのような欲望を充足させるには打って付けなのだ。
2014年7月 町角 ベトナム | |
自転車 荷車 縁のある帽子 ホーチミン市 看板 |
No
8666
撮影年月
2009年3月
投稿日
2014年07月23日
更新日
2023年12月12日
撮影場所
ホーチミン市 / ベトナム
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM