幼い男の子がヤンゴンの道端に腰を下ろしていた。頭は文字通りツルツルで輝いていた。このツルツルさを維持するには毎日几帳面に剃髪しているに違いない。男の子は幼いながらも出家しているのだろう。
上座部仏教が広く信仰されている東南アジアでは、家族の誰かが出家していると他の家族も徳を積めると考えられている。そのため出家している幼い男の子を目にするのも珍しくない。面白いのは出家しても生涯を仏門で過ごすとは限らないところ。還俗する人が多いから、在家信者の中に一度は出家したことがあるという人が多いのが実情だ。この男の子も今現在は出家しているようだけれど、生涯出家したままとは限らないのだ。
同じ仏教でも大乗仏教が主流の日本では出家をそのように考える人はあまりいないだろう。この辺に上座部仏教と大乗仏教の違いの一端が現れているような気がする。
2015年2月 ミャンマー 人びと | |
男の子 顔 坊主頭 ヤンゴン |
No
9059
撮影年月
2010年2月
投稿日
2015年02月13日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM