オレンジ色の袈裟を纏った僧侶がゴール旧市街に立つ建物の石柱に寄りかかっていた。スリランカは人口の約70%が仏教徒で、町中で僧侶を見かけても違和感を感じない。でも、旧市街の中はちょっと様子が違う。
ここであまり仏教の僧侶を目にすることはないような気がする。世界遺産にも登録されている旧市街では教会とモスクがあるのは見たけれど、仏教寺院を見た記憶は無い。ひょっとしたら、ひとつも無いのかもしれない。
それは旧市街という区画がかつての宗主国によって築かれたからなのだろう。ポルトガル、オランダ、イギリスと宗主国は時代とともに移り変わったけれど、どれもキリスト教国だ。宗主国の人間が利用するのを前提に造られている旧市街の中に、地元の人のための宗教施設を作る必要性を感じなかったからかもしれない。
2008年7月 人びと スリランカ | |
ゴール 袈裟 僧侶 柱 |
No
1843
撮影年月
2008年3月
投稿日
2008年07月26日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
ゴール / スリランカ
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM