町角で行き会った眼鏡を掛けた男。手入れの行き届いた顎鬚には白いものが混じっている。カメラを向けると、男は胸を張って僕の前に立ってくれた。そして、口をギュッと閉じたまま僕を見下ろすかのように見据えた。
少なくとも僕にはそう見えた。というのも、男の眼鏡は曇っていて、どちらを見ているのかはよく分からない。多分僕のことを見ているのだと思う。それでも、男は曇っているのを気にしている様子はない。ひょっとしたら、心の目で見ているのかもしれない。いずれにしても、堂々とした雰囲気の男だった。
2010年10月 ミャンマー 人びと | |
眼鏡 男性 ヤンゴン |
No
4740
撮影年月
2010年3月
投稿日
2010年10月22日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
ヤンゴン / ミャンマー
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL