メークロン線の列車はサムットサーコーン県ののどかな場所を走り続けていた。線路の横には並行して砂利道が伸びている。線路を走る列車が一日に数本しかないのと同じように、この砂利道を走る車両もあまりないようだ。道は閑散としているし、轍のようなものも路面には見当たらない。
窓辺に腰掛けた僕は、車窓からぼんやりと砂利道を眺めていた。そうこうしているうちに、砂利道にバイクが一台現れた。サイドカーが付いているバイクだ。そして、僕の乗っている列車と並行して爆走している。
サイドカーの付いたバイクというと、フィリピンでよく見かけるトライシクルというバイク・タクシーを連想してしまうが、ここはタイだ。ここではサイドカーの付いたバイクは珍しい。
よく見てみると、サイドカーにも後部座席にも大勢の人が乗っている。乗っているのは学生ばかりのようだ。学校を終え、このようなバイクに乗って家路に就いているところなのかもしれない。
いずれにしても、ハンドルを握っている男を始め、ヘルメットを被っている人はいない。風を体で受けながら走っているバイクに乗っている人はみな心地よさそうだった。
2020年3月 タイ 乗り物 | |
砂利道 バイク サムットサーコーン 小学生 |
No
11456
撮影年月
2019年9月
投稿日
2020年03月24日
更新日
2021年10月21日
撮影場所
サムットサーコーン県 / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III