跨線橋の下り坂を、二人乗りのバイクが颯爽と駆け下りていった。その軽快な様子を眺めながら、ふと頭に浮かんだのは、東南アジアのライドシェアサービスのことだった。そこでは、自動車だけでなくバイクタクシーも利用できるのが一般的だ。しかし、僕がムンバイ滞在中に使ったUberには、そのような選択肢は見当たらなかった。車種の選択肢はあっても、すべて四輪車で、バイクタクシーを選べるわけではなかったのだ。
「ムンバイにはそもそもバイクタクシーがないのだろうか?」そんな疑問が浮かんで、調べてみたところ、実際には存在していることがわかった。インドにはRapidoというバイクのライドシェアサービスがあり、ムンバイでも利用可能らしい。インドの中流階級にとって、Uberのような四輪車のライドシェアは便利ではあるものの、日常的に利用するにはコストが高く感じられることが多い。そのため、より手頃な二輪車のライドシェアには市場の需要があるのだろう。
インドが世界最大の二輪車市場のひとつであることを考えると、バイクタクシーが普及しているのは理にかなっている。人口約13億人を抱えるこの国では、都市部でも田舎でも、バイクが至るところを走っている。もっとも、目の前を駆け抜けた写真のバイクがライドシェアのものかどうかはわからない。それでも、二輪車が交通インフラの一翼を担い、さらにその役割を拡大していることだけは確かなようだ。
2025年1月 インド 乗り物 | |
ヘルメット バイク ムンバイ |
No
12774
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月25日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF