ちょっとした時間があると、僕は喫茶店に入ることが多い。本を読みながらコーヒーを啜るのは心地よい。コーヒーと読書は相性がいい。でも、喫茶店で僕が本当にしたいことはコーヒーを飲むことでも、読書することでもない。喫茶店に入るもっとも大きな理由は煙草を吸うためだ。最近、路上で喫煙できる場所を見つけるのが難しくなってきた。どこもかしこも禁煙なので、喫茶店に入るのは煙草を吸うのに一番簡単な方法になっているのだ。気が付くと、日本も一端の嫌煙国家になっている。
この時も、ちょっとした空き時間があったので煙草を吹かすために喫茶店へと入った。この喫茶店も他の多くの喫茶店と同じように分煙化されている。喫煙エリアは店の奥に設けられていることが多い、やはりここもそうだった。喫煙家は隅に追いやられている。まあ、仕方がない。でも、隅に設けられている喫煙エリアにいるとなんだか隔離されているような気がするのも事実だ。
禁煙エリアと喫煙エリアの堺にあるガラス張りのドアを見ると、扉の向こうに年配の男性が腰掛けているのが見えた。
No
11201
撮影年月
2019年1月
投稿日
2019年09月19日
撮影場所
狭山 / 埼玉
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III
モノクロの写真を108枚掲載。もちろんKINDLE UNLIMITEDでも読めます。