目黒駅のプラットホームへ降り立った。この日は平日で僕は仕事に行かねばならない。混雑したラッシュアワーを避けるために僕は普通の人よりも朝早く家を出る。この日もそうだった。早朝の駅は空いている。それでも僕と同じように考える人はいるもので、プラットホームのあちらこちらに出勤途中の人が見えた。
写真のサラリーマンもそのひとりだ。ビシッとスーツを着たサラリーマンはちょっと俯いて電車が来るのを待っていた。スマホが普及してからというもの、町中で猫背になっている人を見かけることは多い。歩きながらスマホを見るために猫背になっているのだ。世の中にスマホ中毒になっている人は多い。
最初はこの俯いているサラリーマンもスマホを見ているのだと思った。けれど、男の両手はポケットの中に入っていた。男は単に俯いているだけだった。そう思ってサラリーマンを改めて見てみると、仕事に行きたくない雰囲気が伝わってくるような気がした。もっとも、それは僕が仕事に行きたくないからだけかも知れないけれど。
2019年9月 人びと 東京 | |
バック・ショット サラリーマン 目黒 プラットホーム 駅 |
No
11200
撮影年月
2019年1月
投稿日
2019年09月19日
更新日
2023年10月27日
撮影場所
目黒 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III