大勢の男の子たちが小さな部屋に寄り集まって勉強していた

ヤンゴン中央駅近くに広がる住宅街を歩いていた。道を行き来しているのは地元の人たちばかりだ。僕は地元の人びととすれ違いながら、のんびりと歩いていく。しばらく進んでいくと、脇に建っている家の扉が大きく開いているのに気が付いた。前に立ち止まると中の様子がよく見えた。男の子たちが大勢集まっている。小さな部屋は男の子たちでいっぱいだった。集まってみんなで勉強しているようだ。

机の上で教科書を開いている男の子の姿も見えるから、ひょっとしたら学習塾のようなものなのかもしれない。だからといって、みんながみんな熱心に勉強をしているかというとそうでもない。どこにでも勉強嫌いの子どもはいるものだ。中には友達が来るからという理由だけでここに集まっている男の子もいるのだろう。

写真の真ん中に写っている男の子もその類いに違いない。教科書も筆記用具も手にしていない男の子は友達の背中に凭れ掛かりながら、のんびりしていた。そして僕のカメラを見つけると微笑んでくれた。

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