新橋という町はしばしばサラリーマンの聖地としてメディアに取り上げられる。サラリーマンという言葉からはあまり活力は感じられない。日々の生活に追われながらも、頑張っている中年男性というイメージだ。新橋にはそんなくすんだ感じが合っていると思われているのだろう。
実際、烏森口には神社の周りに小さなおじさん向けの居酒屋が並んでいたして、お世辞にもファッショナブルとはいえない。すぐ近くにある銀座とはかなり雰囲気は違うのだ。でも、それが新橋という町の個性になっているし、魅力なのだ。流行は追わない。若者にも媚を売らない。おじさんたちが安心して過ごせる町なのだ。
駅前にあるSL広場に立って、人びとの往来を眺めていた。のどかな昼下がり。人びとはのんびりとSL広場を横切っていた。しばらくすると、帽子をかぶった年配の男性が僕の前に現れた。その姿を眺めていると、やはり新橋には年配のサラリーマンがとても似合うと思うのだった。
2020年4月 人びと 東京 | |
サラリーマン 縁のある帽子 新橋 |
No
11498
撮影年月
2019年12月
投稿日
2020年04月22日
更新日
2023年09月05日
撮影場所
新橋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
RICOH GR III