何度も通り過ぎたことはあったけれど、大船駅で電車を降りたのは始めてだった。駅から出ると、それはすぐに見えてくる。山の上にある大きな顔が視界に入ってくるのだ。その光景には現実感がなく、なんだか特撮映画のワンシーンに思えてしまう。確かにここ大船はかつて映画の撮影所があったところ。でも、僕が歩いているのは現実の町で、目の前に見える顔は映画とは関係ない。大きな顔の正体は大船観音の顔だ。
駅近くから見ると体が見えないので、ぱっと見たところ山の向こう側に巨人が立っているように見えてしまう。まるで侵略しにやって来たような、進撃の巨人のような雰囲気だ。実際にはこの観音像は胸像だ。胸から下はなく、山の上で静かに鎮座しているだけだ。
2017年11月 町角 神奈川 | |
丘 大船 像 |
No
10346
撮影年月
2017年8月
投稿日
2017年11月13日
更新日
2024年05月10日
撮影場所
大船 / 神奈川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA