トピと呼ばれる伝統的な帽子を被った男がバクタプルに建つダッタトラヤ寺院の軒先に腰を下ろしていた。男の前には刀を手にした大きな戦士の石像が鎮座している。男はその石像の後ろに隠れるかのようにしゃがんでいたのだった。何をしていたのかは分からない。でも険しい表情をしていた。
日本人の感覚では寺院の入り口に戦士がいるのは場違いのように思ってしまうものの、よくよく考えるとそれほど日本と変わらない。この戦士の役割は日本で言うところの金剛力士の役割と同じ。つまり寺院を守護しているのだ。ちょっと違うのは金剛力が憤怒の表情を浮かべているのに対して、ネパールの寺院の戦士像はどことなくトボけた顔をしていることだけだった。
2009年12月 町角 ネパール | |
バクタプル 帽子 兵士 像 寺院 |
No
3513
撮影年月
2009年6月
投稿日
2009年12月21日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
バクタプル / ネパール
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM