ここは草間彌生美術館だから、展示されている作品は全て草間彌生の作品だ。でもなんか違う。そう思ったのはあまり水玉で埋め尽くされた作品がなかったからかもしれない。この前ふらっと足を踏み入れた京橋の画廊にも多くの草間彌生の作品が展示されていたけれど、ほとんどが水玉をモチーフにしたものだった。繰り返し、繰り返し、襲いかかってくる水玉が僕の中の草間彌生の作品なのだ。
画廊では作品が展示されているだけではなく、もちろん販売もされていた。お金を出しさえすれば、手に入れられる。いわばマーケットのショーケースに並べられていた作品のほとんどが水玉をモチーフにしたものだということは、やはり水玉の作品の人気が高いからなのだろう。確かに「幻覚体験や心に湧き上がるヴィジョンなど、きわめて個人的なものを創作の源泉」(草間彌生美術館HPより)としている作品の中で、水玉をモチーフにしている作品は優しそうに見えて取っつきやすい。近づいて手を伸ばしても噛まれることはなさそうなのだ。
美術館の屋上に飾られていた作品も水玉が施されているものだった。これも噛み付いてこなそうな雰囲気を漂わせている。でも代わりににゅるにゅると手に絡みついてきそうな感じだった。
2022年6月 静物 東京 | |
作品 弁天町 博物館・美術館 水玉 |
No
12284
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年06月02日
更新日
2023年08月13日
撮影場所
弁天町 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35