栗林公園にある池には大きな木製の橋が架かっていた。この橋は偃月橋と書いて「えんげつきょう」と読む橋だ。偃月とは半月とか弓張り月という意味で、弓張り月(半月)が湖面に影を映す姿から、その名前が付いたそうだ。この庭園内の最大の橋でもある。
僕は偃月橋の全体が見えるちょっと離れたところから橋を眺めていた。すると、リュックサックを背負った年配の男が視界に現れて橋を渡り始めた。男は俯き加減で緩やかな弧の上を動いている。まるで、弧を描いた橋の上を徐々に増えていく目盛りのようだった。
2007年10月 町角 香川 | |
庭園 池 高松 木橋 |
No
1172
撮影年月
2007年9月
投稿日
2007年10月29日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
栗林公園 / 香川
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V