西新宿に建つ新宿住友ビルから少し歩くと、そこはもう都庁と東京都議会議事堂だ。摩天楼のような東京都庁舎と対照的に議事堂の建物はずんぐりしている。都庁よりも低いところに建てられていることもあって、議事堂は縁の下の力持ちのような面構えをしている。
議事堂の前には大きな広場が設けられていて、都庁通りからの眺めはいい。知らなかったのだけれど、ここは東京都庁都民広場というらしい。都民広場。この名称からは左翼の薫りを感じてしまう。バブル景気の真っ最中に計画・建築されたため、「バベルの塔」をもじって「バブルの塔」や「タックス・タワー」と揶揄される都庁と違って、左翼的なイメージを感じるのだ。
左翼的なイメージを感じるのは、都民広場と聞いて中国の上海にある人民広場を真っ先に思い起こしたからだ。人民広場は、もともとは競馬場だったのを中華人民共和国成立後に広場にしたところだ。中国人はあれだけギャンブルが好きなのに、賭け事は禁止されているらしい。もっとも「上に法あれば、下に策あり」と言われる国だけに、実情がどうなっているのかは分からないけれど。
2022年2月 町角 東京 | |
人影 西新宿 影 広場 |
No
12163
撮影年月
2021年12月
投稿日
2022年02月01日
更新日
2023年08月16日
撮影場所
西新宿 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35