日本でも物流ネットワークにおけるラストワンマイルがしばしば話題に上るが、インド最大の商都ムンバイでのラストワンマイルの解決策は、驚くほどシンプルだ。それは、「人力で運ぶ」ということ。これに尽きる。
ムンバイの問屋街を歩くと、そこにフォークリフトや電動カートの姿は見当たらない。市場でよく見るターリーも使われていない。代わりに、路上を行き交うのは、手動の荷車か、時にはそれさえも使わず、直接荷物を肩や頭に載せて運ぶ人々の姿だ。
こうした風景は、ムンバイの物流の根本を支える力の象徴のように見える。効率化や自動化が進む他の都市とは異なり、ここでは人の力が最後の一歩を担っている。その労働には、汗とともに根強い逞しさが滲み出ている。
2024年12月 町角 インド | |
重荷 荷車 ムンバイ |
No
12748
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年12月30日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF