18世紀のイギリスには賃金が高く、燃料費が安いという地域特性があった。そのため、紡績機や蒸気機関のような技術革新への投資が進み、機械化が利益をもたらす仕組みが生まれた。そして、それが産業革命へと繋がっていったとされている。この話を考えると、インドの現状が頭に浮かぶ。
インドの労働市場は、IT産業を支える高学歴の人々と、町中で肉体労働をしているエッセンシャルワーカーの人々との間に大きな隔たりがある。後者の労働者たちの賃金は低く、その生活は決して楽ではない。問屋街を歩いていると、それがはっきりと目に見える。配送された荷物をトラックから下ろすのも、それをお店の倉庫に運ぶのも、全てが人力で行われている。
路上には大勢の労働者たちが溢れている。しかし、彼らに仕事が常にあるわけではない。荷物がない時には、手待ちの時間を過ごすしかない。その間、台車の上で横になり、体を休めている光景を頻繁に目にする。これが日常の一部として根付いているのだ。
2024年12月 インド 人びと | |
荷車 労働者 ムンバイ 昼寝 |
No
12740
撮影年月
2024年5月
投稿日
2024年12月22日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF