薄暗い路地を抜けると、漁村の中へと足を踏み入れた。ここは確かにインド最大の商業都市ムンバイの一部なのだけれど、その喧騒や近代的なビル群とは無縁の場所だった。まるでどこかの田舎町へ迷い込んでしまったかのような静けさと素朴さが漂っている。先ほど通り抜けた、電灯もない狭い路地が、都会とこの漁村を隔てるワープトンネルだったのかもしれない。
しばらく進むと、道端にボロボロの小屋があり、中では数人の男の子たちが遊んでいた。彼らは僕のカメラを見つけると、途端に興奮し始めた。スマホが普及したこの時代でも、大きなカメラにはまだ特別な魅力があるのだろう。レンズを向けると、男の子たちは思い思いのポーズをとりながら、無邪気に笑ってくれた。
2025年2月 インド 人びと | |
男の子 ムンバイ ポーズ |
No
12792
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月08日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF