前に訪れた漁村が今でも残っているのを見て、もう一度足を運んでみたくなった。しかし、行き方がよくわからない。14年前に訪れた記憶はあるものの、海沿いの道路からどうやって辿り着いたのかはすっかり忘れてしまっていた。目の前に確かに見えているのに、行く道がわからないのはもどかしい。
近くで暇そうにしていた男に尋ねると、あの薄暗い路地を進めばいいと教えてくれた。言われた方向を見ると、電灯もない狭い通路がぽっかりと口を開けている。まるでトンネルのようなその道を抜けるのは少し躊躇われたが、他に選択肢はない。半信半疑のまま、足を踏み入れる。
暗がりを抜けると、視界が開けた。目の前には、さっき道路から眺めた浜が広がっている。14年前と変わらない光景がそこにあった。懐かしく思っていると、男の子がはにかみながら僕の前を通り過ぎていった。
2025年2月 インド 人びと | |
男の子 手 ムンバイ 笑顔 |
No
12791
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年02月07日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF