ランニングシャツを着た裸足の男は露天商で、町角のシャッターを閉めた店の前にしゃがんでいた。籠を置いて、その脇に紙を敷いていた。籠の中も紙の上も唐辛子でいっぱいだった。男は道端で唐辛子を売っていたのだ。
コルカタを歩いていると、時折この男と同じように唐辛子を売っている人を見かける。この辺りのお店で食べる料理はさほど辛くはないものの、インド料理にスパイスは欠かせない。インドにおける1人当たり1日のトウガラシの消費量は2.5グラムだ(FAOSTAT 2007)。あまり多いようには思えないかもしれないけれど、日本は0.27グラムだから大体日本の10倍くらいの唐辛子を消費していることになる。インドは唐辛子天国なのだ。
山積みになった唐辛子を前にしゃがんでいた男は、何やら忙しそうに手を動かしていた。緑の唐辛子と赤い唐辛子がごちゃまぜになっているので、色で唐辛子を選り分けていたのだった。これだけ大量の唐辛子があると、全ての唐辛子を選別するのは気の遠くなるような作業に違いない。
2011年10月 インド 人びと | |
唐辛子 HDR コルカタ 露天商 タンクトップ |
No
5805
撮影年月
2011年6月
投稿日
2011年10月15日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
OLYMPUS PEN E-P2
レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42MM