コルカタで歩いていた通りにオート三輪が停まっていた。オート三輪の前部には控えめに瞳が描かれていた。魔除けの類なのだろう。瞳に魔除けの力があると考える文化は多い。ここインドでも幼い子どもに魔除けの意味でカージャルというアイラインを施すし、モロッコなどのマグレブ諸国でもファティマの目と言われる瞳のデザインを魔除けに使うし、トルコでもナザール・ボンジュウと呼ばれるお守りがあったりする。このオート三輪に描かれた瞳も同じように災いをはねのけるためのものなのだろう。
そもそもオート三輪という車両自体、日本ではすっかり見なくなった。ちょっと懐かしく感じて、ジロジロ見ていると運転席に口髭を蓄えた男が腰掛けていてこちらを見ていたのに気がついた。男はジロジロとオート三輪を眺めている僕を不思議そうに眺めていた。
2011年10月 インド 人びと | |
瞳 コルカタ 男性 トラック |
No
5804
撮影年月
2011年6月
投稿日
2011年10月14日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM