日はとっくに沈んでいた。まだ営業を続けているお店は灯りを点けている。そんな中、薄暗くなった歩道を歩いていた。しばらくすると、昔ながらの玩具屋の前へとやって来たのだった。箱に入った玩具が店頭に幾つも並べられている。でも、玩具を欲しくて堪らなくなっている子どもの姿はどこにもない。日が暮れてしまっているから、そのような子どもはもう家に帰ってしまったのかもしれない。その代わりに、大きな犬が入り口に寝そべっていた。
犬はじっとしていて動かない。物臭なのだろうか。目だけを動かして周囲の様子を窺っているようだ。そして、上目遣いで僕のことを見始める。暫しの間、僕と犬はお互いを見つめ合った。そうしていると、お店に入らないの?と訊かれているような気がしてきたから不思議だ。
2017年1月 動物 台湾 | |
犬 入り口 お店 台南 |
No
10019
撮影年月
2016年9月
投稿日
2017年01月27日
更新日
2023年09月09日
撮影場所
台南 / 台湾
ジャンル
動物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA