歩いていると、向こうから一団が歩いてきた。集団の真ん中を歩いているのは見紛うこと無く大きな牛。全身を黄色く塗られている牛だ。牛は塗料を塗られて心地悪いかもしれないけれど、見ている人間からすると鮮やかでめでたいような気分になる色だった。
プネーの辺りで(インド全体で?)黄色は幸運の色らしいし、ヒンドゥー社会において牛は崇拝の対象だ。つまり、この黄色の牛は幸運の塊みたいなものなのだ。僕の目の前にやって来た黄色の牛は大きな図体の割には円な瞳で僕を見ている。反芻し続けている口からはヨダレが垂れていた。ヨダレをダラダラ垂らした牛はしばし僕を見つめていた。これで僕の運気も上昇するに違いない。
2011年5月 動物 インド | |
牛 角 プネー 黄色 |
No
5439
撮影年月
2010年10月
投稿日
2011年05月07日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
プネー / インド
ジャンル
動物写真
カメラ
RICOH GR DIGITAL