東京の神奈川に近い場所で育った人間にとって、池袋は馴染みがない。いくつもデパートが立ち並び、地下通路が入り組んでいる池袋の街は、馴染みのない人間にとって文字通り迷路のようで、「いけふくろうで待ち合わせ」なんて言われても、どうやったら辿り着けるのか行ってみないことには分からないのが実情だ。
そのような時、誰もが頼りにするが案内情報だ。目的地まで直進だとか、左折だとか、右折だとか、知らせてくれる便利なもの。でも池袋に限らず、東京の(ひょっとしたら日本全国の)駅や地下街に設置されている案内情報の案内力はとても脆弱だと思っている。
こちらに進みなさいという案内情報を頼りに進んでいたのにもかかわらず、分岐点にやって来ると突如として案内情報がなくなってしまうことも多い。そのくせ、不安に苛まれたまま進んでいくと何事もなかったかのように再び案内情報が現れたりして不条理だ。そのような経験をするのは多く、その度に案内情報の設置場所があまり適切ではないように思えるのだが、いつまで経っても改善される気配はない。
日頃から行き慣れている場所ならいざしらず、この日にやって来た馴染みのない池袋では顕著に感じてしまった。都内在住の僕が思うのだから、旅行で訪れ人は尚更感じるに違いない。一般的に日本人は几帳面なイメージがあるけれど、こと駅構内の案内情報に関しては脇が甘いのがちょっと不思議だ。
2022年6月 町角 東京 | |
ベビーカー 南池袋 トンネル 傘 |
No
12294
撮影年月
2022年4月
投稿日
2022年06月12日
更新日
2023年08月12日
撮影場所
南池袋 / 東京
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS LOXIA 2/35