ウズベキスタンのサマルカンドにあるシャーヒズィンダ廟群で撮影。
シャーヒズィンダ廟群は11世紀から19世紀までの間に連綿と作られた廟群だ。シャーヒズィンダとは「生ける王」を意味するのだという。歩いている小径の両脇には廟が立ち並んでいた。写真の建物もその中の廟に付属していたものだ。イスラム建築なので、側面にはアラビア語で何か書かれている。
伝承によれば、イスラム教の開祖であるムハンマドのいとこであるクサム・イブン・アッバースがこの地を訪れた際に暗殺されてしまったのだという。彼は斬首されてしまったのだが、切れらた首を抱えて深い井戸の中に消えていったのだという。そして、今でも生きていると信じられている。なんとも薄気味悪い話だ。怖くて井戸の底を覗けなくなってしまう。でも、そんな気味の悪さとは裏腹に、建造物に施されている装飾は見事だった。