ウマイヤド・モスクの中庭は広大だった。石畳になっていて、表面はツルツルになっている。熱心な参拝客もいるのだろうけれど、中庭の端っこに立って様子を窺っていると、目立つのは子どもたちだった。子どもたちは歓声を挙げながら思い思いに走り回っている。歴史ある聖域も子どもたちの前では形無しだ。地元の子どもたちは、ちょっと広い公園くらいにしか思っていないに違いない。
意外なことに、この由緒あるモスクはキリスト教の教会だったところだ。しかし、徐々にこの地域がイスラム教徒に支配され始め、7世紀にはほぼ完全にイスラム化してしまう。それに伴い「洗礼者ヨハネ教会」と呼ばれていたこの教会もモスクへと改装され現在に至っているのだ。
2005年10月 建築 シリア | |
中庭 ダマスカス モスク 世界遺産 |
No
207
撮影年月
2001年2月
投稿日
2005年10月15日
更新日
2024年01月08日
撮影場所
ダマスカス / シリア
ジャンル
建築写真
カメラ
CANON EOS KISS