イスタンブールのブルー・モスクに立つ6本のミナレット

イスタンブールのブルー・モスク
トルコのイスタンブールで撮影 オザワテツ

スルタンアフメト・モスク、別名ブルーモスクはその名と裏腹に青くなかった

目の前に巨大なモスクがそびえていた。通称ブルーモスクと呼ばれるこのモスクの正式名称はスルタンアフメト・モスクという。ブルーモスクというからその外観は青いものだと思っていてので、すぐ近くに赴いても目の前にそびえている巨大な建造物が有名なブルーモスクだとは理解できなかった。外観は全く青くないのだ。青いモスクと呼ばれるのは、内装がイズニク製の青い装飾タイルで彩られているからで、中に足を踏み入れるまではその青さを体感することはできないのだ。

この巨大な建造物はオスマン帝国の第14代スルタン・アフメト1世が7年もの年月をかけて建設したものだ。これだけ大きいと建設期間が長期にわたるのも納得だ。まあ、作り始めてから100年以上も経過しているサグラダ・ファミリアに比べれば瞬きしているくらいの時間かもしれないけど。

このモスクは「イスタンブールの歴史地区」の一部として世界遺産に指定されていて、イスタンブール観光の目玉だ。夕暮れ時に近くから眺めていると、空に向かってとんがっているミナレットが巨大なモスクをまるでミニチュアのように見せていた。

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スルタンアフメト・モスクとは

スルタンアフメト・モスクは、トルコのイスタンブールを代表するモスクで、世界遺産であるイスタンブール歴史地域の歴史的建造物群のひとつ。オスマン帝国の第14代スルタン・アフメト1世によって1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造された。設計はメフメト・アー。『世界で最も美しいモスク』と評される。 世界で唯一優美な6本のミナレットと直径27.5mの大ドームをもち、内部は数万枚のイズニク製の青い装飾タイルやステンドグラスで彩られ、白地に青の色調の美しさからブルーモスクとも呼ばれる。

イスタンブールにあるブルーモスクってどこ?

ミナレットの本数はモスクの格を表す?

大抵の場合、モスクの横には塔のようなものが建っている。これはミナレットと呼ばれ、礼拝が始まるのを近隣へ知らせるためのものだ。今ではミナレットの上部に取り付けたスピーカーから流すのが一般的だけれど、かつては人間がミナレットの上まで登って声で呼びかけていたのだ。キリスト教の教会や日本のお寺のように鐘を鳴らして知らせるという発想には至らなかったのだろう。

トルコを旅していると、小さなモスクには1本のミナレットが建っていて、規模が大きくなるにつれ本数が増えていくことに気がつく。どうやらトルコではミナレットの本数がそのモスクの格(モスクに格なんてあるのだろうか?)を表していると考えられているようだ。ちなみに写真のブルーモスクには6本のミナレットが建っていて、トルコでは一番多い。つまりこのモスクはトルコでは最も格の高いモスクであることを意味している。6本というのはイスラム教の聖地であるカーバ神殿にあるミナレットと同じ数なのだそうだ。

でも、このミナレットの数が格を表すというのはイスラム圏で一般的な考え方ではない。インドネシアのジャカルタにあるイスティクラルというモスクは世界で3番目の規模を誇る巨大なモスクだけれど、ミナレットは1本しか建っていない。モスクの人に尋ねたら、「我々イスラム教徒はひとつの共同体だからミナレットもひとつで十分」という答えが返ってきた。同じイスラム圏でも考え方は複数あるようだ。

PHOTO DATA

No

232

撮影年月

2001年1月

投稿日

2005年11月09日

撮影場所

イスタンブール / トルコ

ジャンル

建築写真

カメラ

CANON EOS KISS

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