制服を着た警備員がコルカタにある大きな建物のゲートの内側で働いていた。僕のカメラに気がつくと、のこのこと門のところまでやって来た。カメラを持っていたので、写真を撮ることを咎められるのかと思いきや、そうではなかった。男の日常の中で、突如として現れた僕の存在はちょっとした非日常なのかもしれない。格子を手で握りながら、男は僕を見て弱々しく笑った。
その様子を眺めていると、この警備員は実はこの門の外へと出たがっているのではないかと思ってしまう。弱々しく微笑む男は、まるで囚われの身のようだ。もっとも、この門を挟んでどちら側が監獄のようなものなのかを判断するのは難しいけれど。
2012年4月 インド 人びと | |
門 衛兵・守衛 コルカタ 格子 笑顔 制服 |
No
6349
撮影年月
2011年6月
投稿日
2012年04月15日
更新日
2024年07月01日
撮影場所
コルカタ / インド
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM