長野駅から乗ったバスを善光寺大門で降りても、まだ善光寺の本堂はどこにも見当たらない。まず最初に目に入ってくる七味唐辛子で有名な八幡屋礒五郎の本店だ。お馴染みの缶と同じデザインの椅子を横目に進んでいくと、参道は歩行者専用になって続いていく。最初にテンションが上がるのは、仁王門まできたときだろう。高村光雲と米原雲海が作った仁王像は活き活きしていて動き出しそうで、見惚れていると「見せもんじゃねえ」と怒られてしまいそうだ。
仁王門を越えて進んでいくと、次に立ちはだかるのは山門だ。これは二階に登れる門で眺望がとてもいい。今まで歩いてきた参道も見られるし、ぐるっと反対側に回れば目指している善光寺の本堂も見られる。人の大きさと比べると、東日本最大級の国宝木造建築である本堂の大きさは圧倒的だ。見ていると、上部と下部のバランスが絶妙で、下に向かって膨らんだ形が地上の手前で萎んでいるように見える。それが大きな図体についた短い脚のようで、ジブリアニメに登場するトトロのような安心感を放っているような気がした。
2024年5月 建築 長野 | |
ベル 人影 長野市 寺院 |
No
12593
撮影年月
2023年9月
投稿日
2024年05月29日
撮影場所
長野市 / 長野
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF