住宅街に伸びるそこそこ交通量の多い道に立っていた。車もバジャイも通り抜けていくし、バイクも走っていたし、学校帰りの子どもたちも僕の目の前を横切っていった。そして、今度現れたのは天秤棒を担いだ行商人だった。ここジャカルタではかなりお洒落でモダンなエリアもあるけれど、この男性のように昔ながらの天秤棒を担いだ行商人が活動している地域も同時に存在している幅の広い都市なのだ。
男が担いでいる天秤棒の両端には大きな箱がぶら下がっていた。どちらの箱にもパンがいくつも入れられていたから、男はパンを売り歩いているようだ。お米が主食のインドネシアで、意外なことにパンの需要も結構あるのだろう。パンを食べる人が増えてきているのかも知れない。何せ、男がこれだけ沢山のパン担いでいるのだから。
僕の周囲にはパンを買い求める人がいなかったので、残念ながら男は僕の前を素通りしてしまった。片手に持っていたチャルメラは鳴らずじまいだ。日本のチャルメラとどう違うか確かめたかったのだけれど、それは叶わなかった。
2020年11月 インドネシア 人びと | |
パン 行商人 ジャカルタ 天秤棒 |
No
11727
撮影年月
2020年1月
投稿日
2020年11月12日
更新日
2023年08月30日
撮影場所
ジャカルタ / インドネシア
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF