金網越しに立つ像は僕を見下ろしていた

金網の向こうに立つ像
東京の新大久保で撮影
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繁華街からちょっと離れたところに小さな寺院があった。境内には仏像が立っているのが見える。その顔は外の方を向いていて、道からも見えるようになっていた。

仏像は印相を作っている。右手を下げて、こちらに手のひらを見せている。これは与願印という印相だ。相手の願いを聞き届けようという姿勢を表しているという。これはいい。流石は仏像だ。通りすがりの人間の願いもあまねく聞き入れてくれるのだ。そこまで、考えてあることに気が付いた。仏像にもっと近づこうとしても、金網があって出来ないのだ。僕は金網越しに仏像の穏やかな微笑みを眺めることしかできなかった。

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2007年12月 静物 東京
新大久保 金網

PHOTO DATA

No

1247

撮影年月

2007年11月

投稿日

2007年12月06日

更新日

2024年07月01日

撮影場所

新大久保 / 東京

ジャンル

静物写真

カメラ

RICOH GR DIGITAL

日本国内で撮影した写真

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