ビガンの町からちょっと足を伸ばしてバランガイ・カマンガアンという村へとやって来た。この町には何かがある訳ではない。目抜き通りを歩いても、のどかな雰囲気が漂っているばかりの町だった。
そのうちにフェンスの向こう側に女の子がいるのに気が付いた。女の子は僕に気が付くと、フェンスのところまでやってきた。そして、腰掛けるとフェンスに手をかけて、栓抜きを手にしたまま挑むような目つきで僕を見つめ始めたのだった。まるで見知らぬ外国人である僕のことを上から目線で見極めようとしているかのようだった。金網の向こうにいるので、安心して見知らぬ人に強気な態度を取っているようだった。
ちなみにバランガイとは、フィリピンの都市と町を構成する最小の地方自治単位であり、村、地区または区を表す独自のフィリピン語だ。つまり、この写真を撮ったバランガイ・カマンガアンはカマンガアン村とでもいう意味になる。
No
2343
撮影年月
2008年9月
投稿日
2008年12月24日
撮影場所
ビガン / フィリピン
ジャンル
ポートレイト写真
カメラ
CANON EOS 1V
レンズ
EF85MM F1.2L II USM