魚籃坂の中腹にあるこの寺院もやはり小さかった。魚籃坂の名前の由来にもなっているから、大きくて立派な仏閣かと思っていたら、とんでもない。境内に駐車する場所もあまりないので、本堂の前にも自動車が駐められているくらいだった。
車の脇をすり抜けて本堂へと進む。扉はしっかりと閉じられていて、中の様子を窺うことは出来ない。ご本尊である魚籃観世音菩薩の拝むことは出来なかった。目の前には鰐口からぶら下がっている緒縄と賽銭箱があるだけだ。仕方がないので、僕は財布を取り出してお賽銭を投げ入れると、静かに鰐口を鳴らしたのだった。
2016年1月 静物 東京 | |
箱 三田 ロープ 寺院 |
No
9609
撮影年月
2015年9月
投稿日
2016年01月06日
更新日
2023年10月03日
撮影場所
三田 / 東京
ジャンル
静物写真
カメラ
SIGMA DP2 MERRILL