王宮近くにある細い路地は混雑していた。王宮というバンコク随一の観光地の近くにある割には、訪れているのは地元の人ばかり。ここに建ち並ぶお店は仏具を売るお店だから、観光客はあまり来ないのかもしれない。写真のふたりも地元の人のようだ。
ふたりの前にあるワゴンにはタイの人がよく首から下げているプラクルアンと呼ばれる小さなお守りが無造作に山積みされていた。プラクルアンはもともと仏陀への帰依を表すものとして寺院に奉納されていたものらしい。しかしながら今では護身、恋愛成就、人間関係、商売繁盛、招福、子孫繁栄の効能を求めて買い求められるものになっている。
ワゴンの前に立つふたりは小さなお守りを次から次へと手にして真面目な顔で吟味している。僕にはどれもこれも同じにしか見えないのだけれど、何か違いがあるようだ。有名な高僧のプラクルアンはかなりの高値になり、コレクターアイテムとして売買の対象にもなるというから、純粋にお守りを買っているというより、掘り出し物を探しているのかもしれない。
2017年12月 人びと タイ | |
お守り バンコク ワゴン |
No
10374
撮影年月
2017年9月
投稿日
2017年12月07日
更新日
2024年01月06日
撮影場所
バンコク / タイ
ジャンル
ストリート・フォトグラフィー
カメラ
SONY ALPHA 7R II
レンズ
SONNAR T* FE 55MM F1.8 ZA