インドの食文化は多様性に富み、その主食としてのカレーのバリエーションはまさに無限大だ。日本人が一般的に持つ「インド料理=カレーとナン」というイメージは、実は少し偏りがある。ナンはタンドールという特別な窯で焼くため、家庭ではあまり登場しないのが実情だ。その代わりに、ロティやチャパティといった平たいパンや、お米が主食として広く食べられている。
特に南インドでは小麦よりもお米が主食の中心だ。温暖で降水量の多い気候は稲作に適しており、地域独特の米料理が発展している。例えば、米粉を使ったドーサやイドゥリが一般的だ。一方でムンバイのような都市部では、北部や南部を問わず全国各地の米が流通し、豊富な選択肢が提供されている。
ムンバイで通りかかったお米屋では、店先に何種類ものお米が並べられていた。袋詰されていないので、どのようなお米なのかが見えるのは面白いが、同時に衛生面が気にならないわけではない。白く輝くお米に集まる蝿たちが、いかにも「現地の日常」といった光景を演出していた。
2025年1月 食べ物 インド | |
蝿 ムンバイ お米 |
No
12772
撮影年月
2024年5月
投稿日
2025年01月23日
撮影場所
ムンバイ / インド
ジャンル
食物写真
カメラ
SONY ALPHA 7R V
レンズ
ZEISS BATIS 2/40 CF