ターミナル21というショッピングモールの中に灯台がそびえていた

BTSをアソーク駅で下りると、目の前には大きなショッピングモールがそびえていた。ショッピングモールの中はエアコンが効いているに違いない。そう思った僕はいそいそと中へ入った。バンコクはいつも通り蒸し暑い。涼を取る場所がところどころにあるのはありがたいことだ。

このショッピングモールはターミナル21と呼ばれるものだった。ターミナルと呼ばれるだけに空港や港を連想させる作りになっていて、各フロアのイメージがパリやローマや東京やサンフランシスコなどの外国の有名都市で統一されていた。タイ人も他の国の人と同じように旅行好きなので、このようなショッピングモールが作られたのだろう。ちなみにタイ人の訪日旅行者数は2019年度で9万人を超えている。アメリカに次いで6番目に多い国だ。

中を歩いていると、吹き抜けになっている場所へとやって来た。下のフロアに目を向けると灯台が建っていた。このご時世に船で外国に旅立つ人は多くない。それでも港に立つ灯台は今でも未知なる世界への船出を連想させるものなのだ。

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